悲しさは海

簡単な仕事を選んだはずなのに、心が苦しいと感じるときがある。

目標や目的が明確にあって、真っ直ぐ走ってきた今までとは違って、〝頑張らない〟を選び蛇行しながら歩く毎日は初めてだ。

思いがあるから身体が動く。
そうやって叶えたい夢を一つずつ実現してきた。

手段は行き先があってのことであり、行き先がないのに手段を選択して持続させるのは難しい。

もし症状がなかったら、服薬も通院も、お金の生み出し方や使い方、人間関係の狭さや、不確かな未来を必要以上に心配し過ぎずにいられたかもしれない。

名前を呼ばれず、笑うこともない一日が私の存在を消してしまいそうで恐くなる。

寂しさの水が蒸発するのを待っているけど、海のように広がっていたとしたら、ただ眺めることしか私にはできない。



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