「ここの人は良い人たちだから。」
最初にこの言葉を会社の人から言われたときかなり違和感があった。
〝良い人〟という定義が、私の中には存在しないからだ。素敵な人とか、相手の気持ちを考えて話せる人と表現することはあっても、完全なる〝良い人〟などいないと考えるからである。
そして、そのような言葉を使う人は、正直その人たちの本質を感じ取れていないから、軽率な〝良い人〟というカテゴリーを提示してくる。私に安心感を与えるためだろうけど、逆に私は強く警戒する。
「やっぱり。」
そう思う瞬間が増えてきた。人間は完璧ではないし、余裕がなければ、荒い態度になることがある。それは私も含めて。
だけど、育ちによっては、節度を超えてしまう。腹が立つが、ただ可哀想な人たちだな、と思う。
しっかり母から愛をもらって育った私は、
そんな外面が良く、内側は乱雑で、相手のことを〝おまえ〟と呼ぶような人間の思考は決して理解できないだろう。
ChaKi Room
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