愛されること

わたしのなかの抜け殻が

道路に横たわっている

カサカサパサパサしていて

水分は抜き取られているのに

重さは計り知れないほどにある

それは愛の抜け殻とも呼べて

乾いた涙が連なりできている

誰も足を止めない

蹴飛ばす人もいない

そこにあるとは見えずに通り過ぎる

ただ横たわりガーゼをかけてもらうのを

本当は待っている

汚染された物として排除されたとしたら

罪になるだろうから

愛の代償はお店には売っていない

今日も道路の真ん中で

大きなかたまりが横たわっている




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