諦めた湿度

梅雨が来る。
歳を重ねる季節だけれど、何も感じない。

もし隣に泣いている人がいたら、泣きたい気持ちを抑えて泣いてる人を笑わせようとする。

自分より体の弱い人がいたとしたら、弱音を吐かずその人の状態に耳を傾ける。


それは優しさというより、反射的に、
境遇から染みついたものかもしれない。

周りを見て

空間を掴んで

調和を感じて

テンポやノリを拾って



そんなことをやってきて今

甘える方法を知らない大人になって

身体も心もジメジメしながら

ナメクジみたいにゆっくりしか動けないんだ

あなたは真面目過ぎって言われて

でもどうやって不真面目になるのか

全然分からない

湿ってる部屋にただ独り、横になってる

降水量を上回る涙を纏って。

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