待てば良い

乗らないで観覧車を見てる

絶やさないでいつものわたしを

止まらない人々の視線を遮って

悩まないで遠くの空を見てる

想う気持ちはいつもの癖

複雑に人々の歩みが速まって

ちょっと待ってと叫びたい

好きなあの子の声を独り占めにしても

温まらない寂しさを歌う駅前

忘れないでいる理由はない

お気に入りのメニューが

突然なくなる日の僕みたいに

君にはなってほしくないから

困らせないとは言えない

黙って働く涙を消せるとも言えない

理不尽な命の捧げ方なんてあってはならないと

子供から大人まで伝えていくことをやめてはいけない

どんな形でもこの街に存在しているのなら

小さな窓から世界の爪を見てる


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