感性の傷

救急車に良い思い出は今までないが

昨日は少し違った

一年半前

恐る恐る行ったスケートボードパーク

何もできないからただ座ってスケーターを

見ていた

思い切って声をかけた男の子に

優しく教えてもらった記憶があって

できなくてもいいから足を運んで

周りの人に挨拶をしてを繰り返した

ハンディキャップがあっても

無職でお金が無くても

いい歳したおばさんでも

そんなことは関係がないと

いつでも迎え入れてくれた場所だった

開放された空は時間と共に色を変えて

私の中を流れる全てを癒やした

スケートボードに乗っているときの体は

風になったように軽かった

心は生まれたばかりの姿になっていく

理論で様々な問題や苦悩を突破してきたけれど

感覚だけあればいいと私に囁く瞬間が増えたのは

本来のあるべき状態を引っ張り出してくれる

何かがそこにあったから

空気なのか温度なのか光なのか

内側から流れ出る本質が芸術となり広がっていく

周りも芸術で溢れてる

私であっていい

どんな私も芸術の一部だから

表現したい

これからも

痛みや恐怖が隣にいても

隠さずに受け取る

生きることそのものが個性なら

止まってる時間も

傷ついた脚も

新しい絵の具になる

そう思ってみる梅雨のはじまり






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