音のない世界とある世界

音の無い世界に惹かれることがある。

私は強度HSP気質でパニック障害の症状があり

加えて聴覚過敏を持っている。

音に関しては機能不全家族だった時期を経験しているのもあり、原因は様々だと推測している。

自宅には耳栓と射撃用でも使用するイヤーマフを置いていて、近隣の騒音や工事音などに対して、素早く耳に装着できるように備えてある。それがないと心が掻き乱され、苦しくなるから。

HSPの過敏さは悪いことばかりでもない。

臭覚や聴覚などのセンサーが人より強いからこそ、音楽、季節の香りや風、日差しなどのちょっとした変化を味わえる。

自分という心身を運営していく中で、鍵になるのは〝好きなことを知っている〟ことなのかなと感じている。

苦手なことや嫌いなものは体がちゃんと反応するから、手を加える必要はない。好きなことを与えるのは自分以外には存在しないから、水をゴクッと飲むように私にとっての〝心地いい〟を体内の隅々まで浸透させたい。それが唯一、自身で生み出せる薬なのかもしれない。